歯ぎしりについて歯医者さんに相談したら、
「歯が削れたり顎に症状がなければ大丈夫ですよ。」
「マウスピース作れますけど、原因除去にはなりません」
「様子を見ましょう」
と言われて終わってしまった。
よくあると思います。
…けど、本当に歯ぎしりそのまま放っておいてでいいんでしょうか?
では、歯ぎしりの怖さについて現役歯科医師が説明していきます!
右の写真のように、骨にぽっこり突起ができている人は、自分では気付かないうちに歯ぎしりをしている可能性があります。
骨隆起という名前で、上顎にできることもあります。
歯ぎしりしている全員にあるわけではありません。
ちなみに、私も左下に骨隆起ができて、食いしばっていることに気がつきました。
骨隆起そのものは、あごの骨の形が変化したものなので、悪いものではありません。ただし、骨が隆起している部分の粘膜が薄いため、堅い食物が当たったり、歯ブラシが当たると傷になりやすいです。
あまり大きいと
・歯ブラシがうまく歯に当てられない
・発音しにくい
・食事がとりにくい
・入れ歯を作る時に支障がある
などの問題がおこります。
外科的に骨隆起を削ることもあります。ただし、再発する可能性もあります。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
①歯の噛む面が削れる。歯の根っこの所が削れる
→知覚過敏の症状が出る
歯のかみ合わせが変わってしまう
(上の前歯が出たように感じることもあります)
②歯が割れる。
→歯を抜かないといけない場合もあります
③歯医者さんで入れた詰め物が壊れやすい。
④骨が溶けたり、歯肉がさがったり、歯周病が進行しやすくなる
⑤顎が痛い、肩こり、頭痛などがおこる
顎の関節に負担がかかると顎関節症となり顎に痛みがでることがあります。
咬むときに使う筋肉(側頭筋など)が筋肉痛になることによって、頭痛がおこることもあります。
⑥骨隆起がおおきくなる
→入れ歯を作れない。
大きくなりすぎると邪魔。表面の粘膜が薄いため傷になりやすい。
⑦周りの人に迷惑
まあいいか、なんてそのままにしておくと、歯が割れたり歯周病が進行しやすくなったりして、歯を抜く事になることもあります。
そうすると、どんどん噛みあわせが崩壊してしまいます。
1.上下の歯をすり合わせる(グラインディング)
一般的な歯ぎしりです。
睡眠中に歯をすり合わせることでギリギリ、ギシギシと音が出ます。
起きている時に再現できないほど大きな力がかかっています。自分では気付かず、誰かに指摘されて初めて気が付くことも多いです。
2. 上下の歯を強く噛み締める(クレンチング)食いしばり
睡眠中、場合によっては起きている時も歯をギューッと食いしばってしまう症状です。音はしません。
個人によって差がありますが、すごい力でかみしめていることもあります。おとがしないので、周囲の人には気付かれにくく、本人も自覚がないことが多い。
3. 小刻みに歯を鳴らす(タッピング)
上下の歯をぶつけてカチカチという音を立てるタイプです。
歯ぎしりはストレスによるものであるという説が現在では主流になっています。ストレスを解消するために歯ぎしりをしていると考えられています。
以前は、噛み合わせが原因で起こると考えられていましたが、今では歯ぎしりと噛み合わせの関連性は否定されています。
ただし、噛みあわせで早期接触がある時(高いつめものや噛み合わせで強く当たっている)クレンチングやタッピングをする場合はあると思います。
ストレスのために一時的に歯ぎしりをしているのなら、ストレスが解消されるのを待ちましょう。
問題は、慢性的に歯ぎしりをしている場合です。
寝る前にストレス解消のために、リラックスする時間をつくりましょう。
それでも、歯ぎしりしてしまう場合は、
1.スプリント(マウスピース)
歯の型を採って作成し、夜寝ている間上の歯列に装着します。(通常保険適用になります。)
前歯だけのマウスピースでは奥歯が当たらなくなるため力が入らなくなります。前歯が強く当たっている人の場合は奥歯を覆った方がいいかもしれません。
歯医者さんで相談してみて下さい。
2.自己暗示療法
睡眠前に「唇は閉じ、上下の歯はわずかに離れている」と心の中で30回唱えてください。うそみたいですが、自己暗示療法が有効な患者様も数多く報告されていますのでまずは試してみてください。
3.リマインダー(目印)
日中、歯ぎしり(特にクレンチング食いしばり)をしている人に有効です。
集中して作業する場に目印をつけて、見たら食いしばりを止めるという方法です。
目印をつけなくても、日ごろから心がけることでも変わると思います。
私は、日中食いしばっていることが多かったので、自分で意識して食いしばりを中止しました。
歯ぎしり(特に夜間の)は、100kg以上の力がかかり、歯がすり減る、虫歯では無いのに歯がしみる、歯が割れるなど大きな負担を歯に与えてしまいます。
歯科医院で最も良く行われる歯軋りの治療法は「マウスピース」(スプリント)です。
夜寝る時にマウスピースを装着することで歯にかかる大きな力をマウスピースが負担し歯のすり減りを軽減させることができます。
マウスピースの値段は歯科医院で購入すると、健康保険を適応して大体5000円くらいです。
ストレスのために一時的に歯ぎしりをしているのなら、ストレスが解消されるのを待ちましょう。
問題は、慢性的に歯ぎしりをしている場合です。
寝る前にストレス解消のために、リラックスする時間をつくりましょう。
それでも、歯ぎしりしてしまう場合は、
1.スプリント(マウスピース)
歯の型を採って作成し、夜寝ている間上の歯列に装着します。(通常保険適用になります。)
前歯だけのマウスピースでは奥歯が当たらなくなるため力が入らなくなります。前歯が強く当たっている人の場合は奥歯を覆った方がいいかもしれません。
歯医者さんで相談してみて下さい。
2.自己暗示療法
睡眠前に「唇は閉じ、上下の歯はわずかに離れている」と心の中で30回唱えてください。うそみたいですが、自己暗示療法が有効な患者様も数多く報告されていますのでまずは試してみてください。
3.リマインダー(目印)
日中、歯ぎしり(特にクレンチング食いしばり)をしている人に有効です。
集中して作業する場に目印をつけて、見たら食いしばりを止めるという方法です。
目印をつけなくても、日ごろから心がけることでも変わると思います。
私は、日中食いしばっていることが多かったので、自分で意識して食いしばりを中止しました。
歯ぎしりはストレスによるものであるという説が現在では主流になっています。ストレスを解消するために歯ぎしりをしていると考えられています。
以前は、噛み合わせが原因で起こると考えられていましたが、今では歯ぎしりと噛み合わせの関連性は否定されています。
ただし、噛みあわせで早期接触がある時(高いつめものや噛み合わせで強く当たっている)クレンチングやタッピングをする場合はあると思います。
1.上下の歯をすり合わせる(グラインディング)
一般的な歯ぎしりです。
睡眠中に歯をすり合わせることでギリギリと音が出ます。
起きている時に再現できないほど大きな力がかかっています。自分では気付かず、誰かに指摘されて初めて気が付くことも多いです。
2. 上下の歯を強く噛み締める(クレンチング)食いしばり
睡眠中、場合によっては起きている時も歯をギューッと食いしばってしまう症状です。音はしません。
個人によって差がありますが、すごい力でかみしめていることもあります。おとがしないので、周囲の人には気付かれにくく、本人も自覚がないことが多い。
3. 小刻みに歯を鳴らす(タッピング)
上下の歯をぶつけてカチカチという音を立てるタイプです。
珍しいタイプです。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
⑥骨隆起がおおきくなる
入れ歯を作れない。
大きくなりすぎると邪魔。表面の粘膜が薄いため傷になりやすい。
骨隆起そのものは、あごの骨の形が変化したものなので、悪いものではありません。
ただし、骨が隆起している部分の粘膜が薄いため、堅い食物が当たったり、歯ブラシが当たると傷になりやすいです。
あまり大きいと
・歯ブラシがうまく歯に当てられない
・発音しにくい
・食事がとりにくい
・入れ歯を作る時に支障がある
などの問題がおこります。
外科的に骨隆起を削ることもあります。
ただし、骨隆起は再発する可能性もあります。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
⑤顎が痛い、頭痛、肩こりなどがおこる
歯ぎしりは起きている時でもしていますが、睡眠中の歯ぎしりは、大脳皮質の働きが抑制されて噛む力を調整できないため、かなり大きな力が加わります。
このときの力は60~120㎏とも言われます。
この時、顎の関節に負担がかかると顎関節症となり顎に痛みがでることがあります。
咬むときに使う筋肉(側頭筋など)が筋肉痛になることによって、頭痛がおこることもあります。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
④ 骨が溶けたり、歯肉がさがったり、
歯周病が進行しやすくなる
歯ぎしりは、歯茎に強力な負担をかけてしまいます。
もともと、歯周病で炎症がある歯茎に歯ぎしりによって強い力がかかってしまうと、より歯茎の炎症が悪化してしまいます。
歯の周りの骨がとけたり、歯茎がさがったりという症状がでることがあります。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
③歯医者さんで入れた詰め物が壊れやすい。
歯医者さんでつめたものが割れたり、はずれたりしやすくなります。
特に無意識の間にやっている歯ぎしりはすごい力がかかるため、セラミックのつめもの(私費の高いやつです)
でも割れることがあります。
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
② 歯が割れる。
特に神経の処置をした歯は割れやすい事があります。
割れてしまった歯は治療が難しく、
歯を抜かないといけない場合もあります
歯ぎしりをしていると、様々な問題がおこります。
① 歯の噛む面が削れる
歯のかみ合わせの部分が削れることによって歯のかみ合わせが変わってしまいます。
歯のかみ合わせが変わることによって、顎関節症になったり、歯医者さんでの治療が難しくなることがあります。
右の写真のように、骨にぽっこり突起ができている人は、自分では気付かないうちに歯ぎしりをしている可能性があります。
骨隆起という名前で、上顎にできることもあります。
歯ぎしりしている全員にあるわけではありません。
ちなみに、私も左下に骨隆起ができて、食いしばっていることに気がつきました。
あんまり大きくなると、邪魔ですし粘膜が薄いため傷にもなりやすいです。
入れ歯を入れるときに邪魔になるため、手術で削らないといけない場合もあります。
鏡で見て確認してみて下さい~。
歯ぎしりについて歯医者さんに相談したら、
「歯が削れたり顎に症状がなければ大丈夫ですよ。」
「マウスピース作れますけど、原因除去にはなりません」
「様子を見ましょう」
と言われて終わってしまった。
よくあると思います。
…けど、本当に歯ぎしりそのまま放っておいてでいいんでしょうか?
今日からは、歯ぎしりの怖さについて説明していきます!
合わない詰め物や被せ物
咬合性外傷の原因の一つである歯ぎしりによって歯周病を誘発させ、あるいは増悪させる事が報告されています。
歯ぎしりの種類
1.グラインディング
上下の歯をギシギシとすり合わせるため音がします。
夜寝ている間が一般的ですが、起きている間もする人がいる事が報告されています。
2.クレンチング
上下の歯を強く食いしばるものです。昼夜を問わず行われます。
3.タッピング
上下の歯をカチカチと打ち鳴らすタイプで頻度はあまり高くありません。
歯ぎしりの原因
ストレスによるものであるという説が現在では主流になっています。
以前は歯並びの異常によって起こっているものとして咬合調整(部分的に歯を削って歯並びを治す治療)を行うこともありましたが、現在では歯ぎしりと歯並びの異常との関連はほぼ否定されています。
歯ぎしりの治療法には以下のようなものがあります
1.スプリント治療(マウスピース)
歯の型を採って作成し、夜寝ている間上の歯列に装着します。(通常保険適用になります。)
2.自己暗示療法
睡眠前に「唇は閉じ、上下の歯はわずかに離れている」と心の中で30回唱えてください。 自己暗示療法が有効な患者様も数多く報告されていますのでまずは試してみてください。