広く一般に行われている方法で、高濃度のフッ素溶液(2%NaF・酸性フッ素リン酸溶液)を歯科医師の管理下で年 3~4回(3~4ヵ月ごとに)行う方法です。
小さなお子さんでも塗布することが可能で、生えたての歯の虫歯予防に効果的です。
塗布後、30分間はうがいができません。以前のフッ素溶液(ジェル)は後味の悪い物しかなく、不快なことでしたが、リンゴ味のフッ素ジェルが販売され、不快感はなくなりました。
フッ素塗布の効果
1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける(歯の再石灰化促進)
2. 歯質を強化し、酸から歯を溶けにくくする(脱灰を予防)
3. 酸の生成を抑える
■乳幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱く非常に虫歯になりやすい状態です。
生えたての歯にフッ素を塗ると予防効果を大きく期待できます。
■成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せて(吸収して)しまい、歯茎で覆われていた歯の表面のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。
セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、歯根が露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立ちます。
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