フッ素塗布の方法
■歯面塗布法
丸めた綿や綿棒や歯ブラシにフッ化物を浸して、歯1本ずつにフッ素を塗る方法。
トレー法やイオン導入法に比べて短時間で終わらせることができるため、1歳の(乳歯が生えた)お子様から大人まで受けられます。
■トレー法
トレー(マウスピース)にフッ化物を入れたものを口にくわえて、上あごと下あごに分けて各3~4分間フッ素を浸透させる方法。トレーを一定時間くわえることに耐えられるお子様から、大人まで受けられます。
■イオン導入法
フッ化物を浸した綿や、トレー(マウスピース)にフッ化物を入れたものを口にくわえて、上あごと下あごに分けて各3~4分間、人体には感じない程度の弱い電流を流してフッ素を浸透させる方法。
電流を通すことで、フッ素がより歯の表面により付着しやすくなるとされています。
【医療機関で受けるフッ素と、歯磨き粉剤に含まれるフッ素の違い】
これら2つの違いは、フッ素の濃度にあり、期待できる効果も少し異なります。歯科や市町村の保健センターなどの医療機関で使用する高濃度のフッ素(9,000~123,000ppm)は、歯質の強化が特に期待できます。
一方で、薬局などで販売されているフッ素配合の歯磨き剤などに含まれる低濃度のフッ素(500~1,000ppm)は、使い続けることで再石灰化の促進や酸を作る力を抑えることを期待することができます。
歯科医院でのフッ素塗布と家庭でのフッ素入り歯磨き粉の使用を併せることで、虫歯予防の効果がより高まります。
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